LOVEらいふ
その女の子は、奴らが居なくなってからも、しゃがみ込んで小刻みに震えている俺に、

「大丈夫?」


そう言って、手を差し延べてくれたんだ。

「あ…ありがとう」


俺のその言葉に、その子はニコッと笑った。


「男の子はね、女の子を守らないとだめなんだから、
強くならなきゃ。ね?」



そのとき。


『亜矢〜〜〜!行くぞぉ!!』


「あ!お兄ちゃん!!
じゃあ、またね。」


「う……うん。」









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