LOVEらいふ
「……亜矢の母ちゃん、朝から元気だな。」
2人で手を繋いで歩いていると、光輝が喋り出した。
「でしょ。あれが毎日だとこっちがつかれるよ。」
「あぁ、たしかにな」
「光輝、お母さんに気に入られちゃったねっ。大変だよぉ〜〜♪」
「亜矢、なんでそんな楽しそうなんだよ」
ん?だってお母さんにいじられてる光輝って、なんだかワカイィんだもんっ!
……なんて、ぜったい光輝には言えない。
「なんとなく♪
あ、さっきから気になってたんだけどさぁ、なんか皆こっち見てるよねっ。みんな光輝のファンじゃない?
男の子までいるよっ!
すごいね、光輝っ」
「いや、男は亜矢のファンだろ。」
「ん?いまなんか言ったぁ?」
「いや、なんも?」
「なによそれーぇ!今絶対なんか言ったじゃないっ!」
「じゃあ、教えてやるよ。
亜矢が可愛いって言ったんだよ」
その一言で、ボッとあたしの顔は茹だこみたいに真っ赤になる。