LOVEらいふ
「お前、相変わらずムカつくなぁ」




「…うるせぇよ」




「亜矢ちゃん、こんなやつのどこが良いわけ?」



「え?」



「光輝のどこがいいわけ?」




光輝の良いところかぁ。
考えたことなかったかも…。



「う〜んと……ぜ、全部?あは」




全部だ、うん。
……って、あたし今めちゃめちゃ恥ずかしい事いっちゃった?


だって、嫌いなとことか思いつかない。
そんな恥ずかしいこと正直に言っちゃうあたしは、やっぱりバカなのかも。




「な、なんだよ!
いいな、お前。
亜矢ちゃんに超愛されて!
…って、おい!
あの光輝が顔まっかだぜ」



その言葉を聞いたあたしは、隣の光輝の顔を覗き込んだ。
あ、ほんとだ、顔まっか。
なんか可愛い♪




「…あ、赤くねぇよ」




「ほんと、真っ赤だよ?光輝」




「いや〜〜、すごいよな、亜矢ちゃん。」




「え、なんで?」




「だって、どんなに可愛い子に告られても顔赤くしなかった光輝が、亜矢ちゃんの言葉1つで顔真っ赤になってんだぜ?
俺、光輝のこんな真っ赤な顔見たことねぇもん」




「そうなの?」



「あぁ、そうだよ」



それ、本当だったらめちゃめちゃ嬉しい。
なんか、あたしは特別ってかんじだから。




勝手に2人で話を進めていると、


「赤くねぇっていってんだろ。
しかも、なにベラベラ喋ってんだよ」



光輝のものすごい不機嫌そうな声がした。


こ、怖いんですけど……。

さすがに翔もその声にはびびって、あたし達は2人してシュンとなってしまい…。



「「す、すみません」」




2人して涙ながらに謝った。






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