LOVEらいふ
そのとき。


―――キーンコーンカーンコーン
「おーい、お前ら席につけー」



担任が教室に入ってきた。



「なぁ、転入生くるんだろ!?」

「早く紹介しろよーぉ!」

「そうだそうだー!!」



光輝以外の男子は、転入生を早く見たくてしょうがないらしい。


「おい、お前ら!分かったから、落ち着け!」




「落ち着くから早くしろよー」




「…じゃ、入ってこい」




―――ガラガラっ



「うぉー!!超かわいい!!」

「スタイル超いいし!!」

「俺、狙っちゃおっかな」




教室のドアから入ってきたのは、キャラメル色の肩までのふわふわの髪、目は大きくて、背はあたしよりは高いと思うけど、低い方。

男の子だったら絶対守ってあげたいと思ちゃう感じの子。



「じゃあ、桐島、自己紹介しろ」




「はい。千葉からこっちに引っ越してきました、桐島優衣です」




――――――ガタッ



今まで机に突っ伏していた光輝が、いきなり立ち上がった。

みんなの視線は、桐島さんから一斉に光輝へと移動した。




「…………優衣?」



…え?
光輝、桐島さんの事知ってるの………?



「…え、光輝?
なんで、光輝がいるの?
引っ越したんじゃなかったの?」



「あ、あぁ。中学卒業してからこっちに戻ってきたんだ」



「あ、そうなんだ」




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