【続】君と私の距離〜それぞれの3年間〜(仮)
まぁ、そう思ってはいても
実際は准くんと別れた私は
もぬけの殻


何をしても准くん
のことを考えてしまうし
目が覚めるといつも
頬には涙の跡があった



「弱いな…私」




ねぇ、准くん
本当は准くんと奈緒子さん
の仲を切り裂きたかった


邪魔者でもなんでも
ずっと傍にいたかった


でも、そんなことして


うざいと思われたら?
嫌われたら?


かっこつけて
物分かりのいいフリして
ただ私は准くんに
嫌われるのが怖くて
逃げただけ



別れて日にちが経っても
准くんへの気持ちは
大きくなる一方だった



なんて未練がましい女
なんだろうと情けなくなったし
准くんの幸せを心から
喜べない自分が嫌で
どんどん自己嫌悪に陥っていた
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