Cheaters
たわいもない話をしていると
アパートの駐車場に停まった
「到着っ」
そう言って隼人さんは
お酒とおつまみがたくさん入った
ビニール袋を持って車を降りた
私も茉莉について車を降る
「隼人、かっこよくない?」
隼人がこそっと耳打ちする
「かっこいいねっ」
確かに少し背が高くて
きれいにセットされた髪の毛
顔もそこそこいい方
誰もがかっこいいと言うだろう
「慶太さんも
かっこいいよねっ!
有希のタイプじゃない?」
キリッとした目に
短髪でちゃんとセットしてある髪
いかにもちょっとやんちゃな男
って感じの隼人さんと比べると
慶太さんは
二重がきれいなくりっとした目に
短髪より少し長くてルーズにセットしてある髪…
私のタイプだった
「ちょータイプ」
「やっぱり!?
頑張ってっ!応援してるっ」
「応援とか~
優也いるからー」
冗談を言いながら
アパートの階段をのぼる
タイプで年上で…
優也に悪いと思いつつ
すべてに興味がそそいだ