Cheaters


たわいもない話をしていると
アパートの駐車場に停まった


「到着っ」


そう言って隼人さんは
お酒とおつまみがたくさん入った
ビニール袋を持って車を降りた


私も茉莉について車を降る


「隼人、かっこよくない?」


隼人がこそっと耳打ちする


「かっこいいねっ」


確かに少し背が高くて
きれいにセットされた髪の毛
顔もそこそこいい方

誰もがかっこいいと言うだろう


「慶太さんも
かっこいいよねっ!
有希のタイプじゃない?」


キリッとした目に
短髪でちゃんとセットしてある髪
いかにもちょっとやんちゃな男
って感じの隼人さんと比べると

慶太さんは
二重がきれいなくりっとした目に
短髪より少し長くてルーズにセットしてある髪…


私のタイプだった


「ちょータイプ」

「やっぱり!?
頑張ってっ!応援してるっ」

「応援とか~
優也いるからー」


冗談を言いながら
アパートの階段をのぼる


タイプで年上で…

優也に悪いと思いつつ
すべてに興味がそそいだ



< 6 / 19 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop