永久の贄[BL]
「それよりも、だ」
久々の夜の散歩の途中。いつもの道を海理が少し前に進む形で歩いていると、
突然海理は立ち止まり、俺の方を振り向いてまるで説教でもするかのように喋り出した。
「言おう言おう思って言えなかったが……少しは警戒しろ。
お前はもうあの村の人間ではない。いくら知っている人間であれ、向こうからすればお前はこの里の住人。
もう脅威その物だ。何をするか分からない。
今回は何もなかったようだが、何かあってからじゃ遅い。分かったか?」
何の事を言っているのかすぐ分かった。そう、あの時の事だ。
俺が村長の使いと出会った時の。やっぱり海理は心配するんだな。
そりゃそうか。守る守る、と言っている奴が守る対象を心配しない訳がないか。
久々の夜の散歩の途中。いつもの道を海理が少し前に進む形で歩いていると、
突然海理は立ち止まり、俺の方を振り向いてまるで説教でもするかのように喋り出した。
「言おう言おう思って言えなかったが……少しは警戒しろ。
お前はもうあの村の人間ではない。いくら知っている人間であれ、向こうからすればお前はこの里の住人。
もう脅威その物だ。何をするか分からない。
今回は何もなかったようだが、何かあってからじゃ遅い。分かったか?」
何の事を言っているのかすぐ分かった。そう、あの時の事だ。
俺が村長の使いと出会った時の。やっぱり海理は心配するんだな。
そりゃそうか。守る守る、と言っている奴が守る対象を心配しない訳がないか。