永久の贄[BL]
「ババ様の屋敷の横に小屋があるだろ?
あそこに住むジジイに作ってほしいと頼んでおいたんだ。
約束にうるさいから、指定した日に取りに来ないと他の奴に渡すだとか言っていてな」


それがあの熱を出した日だって訳か。

だからその日じゃなければ駄目なんだ、って言っていたんだ。


「……嬉しくないのか?」
「まさか! 海理が俺の誕生日を祝ってくれるなんて思わなかったから……嬉しい。
有難う。大切にするよ」


早速首にかけて、また俺はその石をいじりまくる。

どこまでも最低な事をしてくる奴だけれど、こう言う贈り物は本当に感動する。

思わず笑みが零れてしまった。
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