永久の贄[BL]
「ふ、ふざけんな!! 呪いならさっさと解けよ!」

「話はまだ終わっとらん。そのかけられた呪いが厄介でのう……じゃから、ワシもすぐに見破れなかった」


ババ様曰く、呪いをかけたのは恐らく村の村長。

村長もまた、ババ様には劣るもののそういった類の物には長けているらしい。

オレも何度か会った事があるが、それを知ったのは今が初めてだった。


そしてその呪いの内容が彩十の命だけでなく、オレ達の命にも関わる物らしい。

彩十の命が尽きて一時間以内に、彩十と同じ呪いが伝染病のように広がり、

里の住人全員にその呪いが降りかかる。かかったその瞬間に呪いは発動し、

すぐに息の根を止める。そうして里は壊滅状態に陥るだろう……と。
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