永久の贄[BL]
「って言う事はつまり、彩十は爆弾みたいなものか。今は」

「そうなるのう……じゃが、何度も言うが厄介なだけに簡単に解く事が出来なくてのう……」

「で、でも! 厄介ってだけで方法がねえ訳じゃ……」

「あ、此処にいらっしゃいましたか。ババ様、それから長様。彩十さんが目を覚まされました」


方法を聞こうとした所で邪魔が入ったが、それよりも彩十が目を覚ました事に喜びを覚え、

すぐに走って彩十の元に行った。意外に早く目を覚ますとは驚きだ。


「彩十!」


何人かの弟子達が彩十を囲むように座っているのは気にせずに、

寝巻姿になり、ぼんやりとした目でこちらを見つめる彩十の傍まで歩み寄った。

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