永久の贄[BL]
暢気な間延びした口調で返事をした彩十は、数人の子供と地面に絵を描いて遊んでいたらしい。

オレが何で怒っているのかすらも分かっていないようだ。


「お前、オレ達の誰かと一緒じゃなければ外に出るなと言ったよな?
今みたくババ様の所に居座らせるとか、特別認めない限りは」

「……何だよ。いけないのかよ。
あの弟子達も海理が心配するから大人しくしていろとかって言っていたけどさ、
別に身体が弱っている訳じゃないんだ。これ位許せよ」

「許すものか! ただでさえ今のお前はなぁ……よめ……」

「海理様!」


彩十の暢気ぶりにいら立ちを覚えて、

思わず彩十に自身の身に降りかかっている事を言ってしまいそうになった。雪が止めてくれて助かった。
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