永久の贄[BL]
いや、確かに認めたくはないが身体だけはあいつを求めている。

でもそれは大好きとはまた違うと思うし。


「ち、違っ……!」

「あー、彩兄ってば顔赤くしている! 長兄が大好きなんだね!」

「良かったぁ……彩兄も長兄が好きで。そうだよね、結ばれているんだもんね」

「当たり前だ。オレはそいつを好きである以上に、愛しているのだからな」


更に否定をしようとした所に、背後から聞き慣れた声が聞こえてきた。

振り向けばそこには、もう用事を済ませたのだろう。

海理と雪と月花が三人揃いも揃ってそこにいた。

それよりも海理は何故そんな恥ずかしいような台詞をさらりと言ってのけてしまうのだろうか。
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