永久の贄[BL]
「お前って……こんな時でも、変わらなさ過ぎて、何だか…………」
「変わらなさ過ぎて嫌で、少しはこんな時くらい優しくしてくれれば良いのに、
それもないなんて悲しすぎるとでも言いたいのか」
“そんな事はない”と弱弱しい声で否定する彩十はとうとうボロボロと泣きだした。
彩十が泣くのは抱いている以外では初めて見た。
「……お前は何が言いたい」
「何も…………」
“泣くな”と言って涙を拭いてやるなんて事、オレはしない。
泣いて気が済むなら泣いていろ、って感じだから。彩十が泣きやんだのはそれから十分後の事だった。
泣きやんだのはまた苦しくなったからだろう。
部屋の外にいた弟子にまた気休めと化している抑制をしてもらい、やっと彩十は平常心を取り戻したようだ。
「変わらなさ過ぎて嫌で、少しはこんな時くらい優しくしてくれれば良いのに、
それもないなんて悲しすぎるとでも言いたいのか」
“そんな事はない”と弱弱しい声で否定する彩十はとうとうボロボロと泣きだした。
彩十が泣くのは抱いている以外では初めて見た。
「……お前は何が言いたい」
「何も…………」
“泣くな”と言って涙を拭いてやるなんて事、オレはしない。
泣いて気が済むなら泣いていろ、って感じだから。彩十が泣きやんだのはそれから十分後の事だった。
泣きやんだのはまた苦しくなったからだろう。
部屋の外にいた弟子にまた気休めと化している抑制をしてもらい、やっと彩十は平常心を取り戻したようだ。