永久の贄[BL]
「……戦える奴は迎撃。五名とはいえ、油断は出来ないからな。
殺さず生け捕りにして、空家に縄で縛って放りこんでおけ。勿論武器は回収しろ。
外に出ている子供と老人は自宅に引き返すか近くの家にかくまって貰え。
“自分も戦う”だとか抜かしている爺(じじい)共も、だ。
不利を感じたら月花を戦わせろ。
ババ様、そうなった場合は月花がいなくて心もとないかもしれないが一人で彩十を頼む」
ろくな挨拶も出来ず、出発前最後の指示を出してから、権限をババ様に一時的に譲った。
さあ出ようと言う時になり、混乱の中でババ様は片手ですっとこの道中で必要なものの一式と、
白いとっくりを差し出した。これに水を入れて来いと言う事なのだろう。
殺さず生け捕りにして、空家に縄で縛って放りこんでおけ。勿論武器は回収しろ。
外に出ている子供と老人は自宅に引き返すか近くの家にかくまって貰え。
“自分も戦う”だとか抜かしている爺(じじい)共も、だ。
不利を感じたら月花を戦わせろ。
ババ様、そうなった場合は月花がいなくて心もとないかもしれないが一人で彩十を頼む」
ろくな挨拶も出来ず、出発前最後の指示を出してから、権限をババ様に一時的に譲った。
さあ出ようと言う時になり、混乱の中でババ様は片手ですっとこの道中で必要なものの一式と、
白いとっくりを差し出した。これに水を入れて来いと言う事なのだろう。