永久の贄[BL]
「お前、放せ……! 畜生、全然動かねえ」
「だからと言ってずっと怯(ひる)んだ状態でいるとでも思ったか?
だったら苦しめた償いをするだけだ。アイツを救うと言う形でな」
握っていた刀をお望み通りに村長のいる方向へ勢いを付けて放してやれば、
男はその勢いに負けて村長目掛けて吹き飛んだ。
しかし、村長は年齢からすれば信じられない瞬発力でそれをかわし、
男は雪達の方まで吹き飛ばされた。恐らく気を失っただろう。
共倒れはならなかったがこれで村長に一発攻撃をお見舞いする事が出来ると思ったが、なかなかそうもいかない。
雪を相手にしていた奴の一人が此方に気付き、小さなうめき声をあげながらも寸前の所で止められた。
本当にあと僅かな距離だったのが悔やまれる。だが止められたのもこれが最初で最後。
今のオレは機嫌が悪い。こうなるともう力の抑えが利かなくなって、
普段よりも鋭く尖った爪と牙が剥き出しになってしまっている。
恐らくは二本の角も大きさは分からないが生えただろう。頭が少し変な感じがするから。
「だからと言ってずっと怯(ひる)んだ状態でいるとでも思ったか?
だったら苦しめた償いをするだけだ。アイツを救うと言う形でな」
握っていた刀をお望み通りに村長のいる方向へ勢いを付けて放してやれば、
男はその勢いに負けて村長目掛けて吹き飛んだ。
しかし、村長は年齢からすれば信じられない瞬発力でそれをかわし、
男は雪達の方まで吹き飛ばされた。恐らく気を失っただろう。
共倒れはならなかったがこれで村長に一発攻撃をお見舞いする事が出来ると思ったが、なかなかそうもいかない。
雪を相手にしていた奴の一人が此方に気付き、小さなうめき声をあげながらも寸前の所で止められた。
本当にあと僅かな距離だったのが悔やまれる。だが止められたのもこれが最初で最後。
今のオレは機嫌が悪い。こうなるともう力の抑えが利かなくなって、
普段よりも鋭く尖った爪と牙が剥き出しになってしまっている。
恐らくは二本の角も大きさは分からないが生えただろう。頭が少し変な感じがするから。