永久の贄[BL]
14*
雪が撃った男の腕を食い千切ろうとしたのを制止したその時。
《長ぁー!!》
上空から数十分、否数時間ぶりかもしれない。
哉の声が聞こえ、暗闇だった世界が更に色を濃くしたのは。
やって来たのは哉だけではない。哉が呼んだのだろう。鳥の大群が雪を相手している村の奴らを一気に襲いだす。
《あ、長! 傷だらけな上に微妙に変化まで! 大丈夫ですか!?
此処は俺達で何とかしますから。急いで、急いで! ほら、雪も!》
鳥達に襲われる連中は避けようと必死になりだし、オレ達はどうでも良い様子だ。
此処は哉の言う通り、奴に任せて先を急いだ方が良さそうだが……
足をやられてうまく走れない。困ったものだ。これでは間に合わない。
《長ぁー!!》
上空から数十分、否数時間ぶりかもしれない。
哉の声が聞こえ、暗闇だった世界が更に色を濃くしたのは。
やって来たのは哉だけではない。哉が呼んだのだろう。鳥の大群が雪を相手している村の奴らを一気に襲いだす。
《あ、長! 傷だらけな上に微妙に変化まで! 大丈夫ですか!?
此処は俺達で何とかしますから。急いで、急いで! ほら、雪も!》
鳥達に襲われる連中は避けようと必死になりだし、オレ達はどうでも良い様子だ。
此処は哉の言う通り、奴に任せて先を急いだ方が良さそうだが……
足をやられてうまく走れない。困ったものだ。これでは間に合わない。