永久の贄[BL]
最初の贄が出された時、もし異形側の長の謝罪が真実であれば最初で最後の贄になる筈だった。

だがそこから次から次へと贄を送る儀式は続けられ。今に至ると言う訳だ。

そして今回も。贄が欲しいと異形側が言って来た。

選ばれるのは女だと決まっているから、俺は全くの無関係だって思っていたんだ。

それなのにどういう訳か選ばれて。

何か村長に変なまじない(村長曰く、幸せのまじないだそうだ。贄に幸せも何もないと思う)をかけられてから、

俺は異形の者達に連れ去られた。

きっと骨まで喰われるんだろうな、って思った。もう少し生きたかったと悔やんでも悔やみきれない。
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