*極甘彼氏*


あ~もう諦めるのか…?

思ったより根性ないなぁ…


昼休み、1人屋上で風になびかれながら
自分を見つめ直したかった。



「もう…疲れちゃったぁ~」



大の字になりながら
空を見上げた。


雲1つない青空がやけに寂しい。


「先輩って…空みたい…」


届かない大きい存在。

いつも私の中にいるのに
手をのばしても届かない。



「でも太陽でもあるかな」


暖かい笑顔は私をホッとさせる。

ないとダメな存在。


「ん~…空と太陽って別々だよなぁ」


「ぷッ……」


え?


誰かに笑われて
思わず体を起こした。



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