*極甘彼氏*
「つっ…着いてこないで下さい!」
学校の門を出ても
まだ隣に居る嫌な先輩。
「着いてってねぇし、俺の家もこっち」
口角を上げ
嫌味な顔をされた。
……っ…
本当嫌な先輩!
「じゃあ先に行って下さい!先輩に誤解されたら嫌だ」
その場に立ち止まり
強く言い放った。
「…ったくお前はなんなんだよ?そんなにアイツのどこが好きなんだよ」
先輩の顔から笑顔が消え
真顔で私を見てくる。
どこがって……
そんなの…全部だけど…
てか、この間からなんなの!?
「そんなのあんたに関係ないでしょ!私は私なりに先輩が好きなんだから!」
そう言い捨てて
私はその場から走り去った。