*極甘彼氏*
「あのなぁ~今食ってるでしょうよ?本当容赦ねぇなぁ」
「むぅ…先輩彼女いらないの?」
「いらなくはないよ。つくらないだけ」
また部活、部活でしょ?
あぁ…部活がこんなにも憎いなんて…
「…里英先輩は…?」
「は?」
あ…思わず口に出しちゃった。
「なになに?夏歩ちゃんも知ってんだ?」
「おいっ!」
他の人が言った事に
先輩が慌てるように声を出した。
やっぱ…付き合ってるの?
「夏歩ちゃんには関係ないだろ」
――ズキ
先輩の口から聞きたくない言葉が…
やっぱり私は
先輩の目には映らないんだ…
私はその場から
何も言わずに立ち去った。
もう、だめかもしれない。