*極甘彼氏*
いつもの角を曲がり
真っ直ぐ行く。
コンビニを少し過ぎると
公園が見えてきた。
私と翔がいつも寄る公園。
翔は私をベンチに座らせ
私の前にしゃがんだ。
「………」
翔が真剣な顔をして私を見てくる。
その顔を、私は見れなくて
目を反らした。
「ちゃんと俺の顔見て」
翔の手が私の頬に触れる。
―――ドキッ…
翔に顔を動かされ
視界に翔の顔が入ってきた。
―――ドキドキッ
もう、心臓がもたない…
「夏歩?どうして帰りたくないの?」
その言葉にハッとした。