*極甘彼氏*
極甘5 キスして
むぅ……
お昼を少し過ぎた頃、
今日の私は不機嫌で
教室の自分の席でふくれていた。
「夏歩?そんな顔してどうしたの?」
そんな私を見て
友達の菜穂が近付いて来た。
菜穂の顔を見ても
私の顔が緩む事はなく
しかめっ面。
菜穂が私の前の席に腰を降ろすと
顔をマジマジと見て笑いだした。
「アハハ!やだ、その顔面白すぎっ」
「失礼な!人の顔見て笑わないで!」
「プッ…ごめんね」
「むぅ……」
今日は不機嫌なの。
菜穂がいつものように絡んできても
笑う事もできないくらい。