私のドライな彼氏
知香は高校に入るまで空手をやっていたのだ。



普段は絶対と言っていいほど使わないのだが、キレたら恐ろしい。。。



「くそ、女になんか負けてたまるかよ。」



そう言い、倒れていたほうが起き上がり、懐からナイフを取り出した。



だがその時、突然こちらに向けて光が向けられた。




「知香!!」


「え?」




光の方を見ると、昴と・・・



「捕まえろ。」



あっという間に、知香の目の前からさっきの男二人を捕まえた。



どういうこと?



落ち着いた知香の前には、昴が来た。



さっきの人々はいなくなり、二人だけになった。




「先輩・・・・」


「知香。」



初めて、名前を呼ばれた。


知香は胸がドキドキした。



「助けていただいて、あり」



そこまで言うと、抱き締められた。



「先輩?」


「悪かった。」


「え?」


「いつも、あんな態度しか取れなくて・・・」



知香は静かに聞いていた。



「本当は、あんな態度取りたくないし、もっと君の近くにいたい。」


「じゃぁどうして・・・」


「それは・・・顔を見ろ」




知香は言われるままに、顔をあげ、昴の顔を見た。





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