私のドライな彼氏
「おめでとう!知香ちゃん!!あたしも嬉しいわ♪」


「あ〜あ、これで独り身はあたしだけか・・・ま、これからも愛を深めて頂戴。色々大変そうだけど。」



希羽と真里花に応援され、知香はますます顔を赤く染め、俯く。



昴先輩があたしのことを好きだったなんて、こんな幸せなことないよ・・・



知香は嬉しくて嬉しくて仕方がなかった。



「で、今日は?一緒に帰るの?」


「あっ、そこまでは・・・・」


「でも、会長は生徒会やってからだから、遅くなるね。」


「うん。待っていてもいいなら、待ってたいんだけどな・・・」


「それが、いいんじゃない?昴様もきっと喜ぶと思うわよ。」



だといいんだけど・・・。




知香はこれからの生活に胸が弾む思いでいっぱいだった。



だが、これが辛い日々の幕開けだった。











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