私のドライな彼氏
放課後──・・・



「知香、生徒会が終わったら、ちゃんと言いに行ってね!いい?」


「うん、わかったよ。」


「大丈夫よ、きっとね!」



そう言い残し、希羽は部活に行った。



また断られたら、嫌だなぁ・・・。


それどころか、会ってもくれなかったらどうしよう。



考えれば考えるほど、嫌なことしか浮かばない。



知香は、生徒会が終わる時間が
間近になっても、なかなか足が前に進まなかった。



「はぁ・・・行きたくないなぁ。」



何気なく呟いた言葉。



だが突然、教室の扉が開いた。



ガラッ

「それは、俺に会いたくないということか?」


「せ、先輩!?」



開けたドアによしかかって知香を見ていた。



「もう、生徒会は終わったんですか?」


「あぁ。」


「そうですか・・・・・。」



再び沈黙になる二人。



知香は思い切って、口を開いた。



「あの、先輩!あたしと一緒に帰ってくれませんか?」



お願い!頷いて!!



だが昴の言葉は、知香が欲しい言葉ではなかった。






「悪い。出来ない。」






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