あたしはの彼氏は・・・猫?!
あたしは、友達に指示された通り、いつもの溜まり場に行くことにした。あたし達の、溜まり場は廃墟になった工場を綺麗にしたところを溜まり場として、みんなで使っている。
あたしは、まだバイクの免許がないから姉貴に、乗せていってもらった。「佐南、あんまり暴れるなよ」「てか、暴れる為に来たわけじゃないし」あたしは、姉貴のバイクから降りる。「今日、帰りは?」姉貴が、ヘルメットを取りバイクから降りる。「遅くなるようだったら、電話する」「分かった。あ、あたし彼氏んとこ行ってくるから♪」「は・・・?あ、姉貴に彼氏ぃ?!!」「何よ、可笑しい??」だって、あの姉貴が彼氏持ちとか、あたしかなり寂しいんですけど。あたし達の兄弟の中でも一番暴れん坊なのに・・・・。「ま、あんたもそのうちかっこいい、彼氏作りなさいよ~」そう言って、姉貴はどこかへ行ってしまった。何じゃ、ありゃ・・・・・・。
「佐南~」姉貴に、ため息をついていると後ろからあたしを、呼ぶ声がした。
「磨柚!」あたしの名前を大声で、呼んだのは中学校からの悪友の磨柚だった。家は、先祖代々のやくざ。その為、地毛は明るめの金髪。服は、黒や赤。紫が多い。顔は、普通に可愛いのに・・・・・。なのに、磨柚は可愛い服を着ることをかなり嫌がる。その理由は、今だ謎。
「磨柚、紹介した人って??」「あ、そうだった!彼方さん!!」「どうしたの?磨柚ちゃん」奥の扉から、出てきたのは茶色の猫毛の人だった。かっこいい・・・・・。「彼方さん、この子あたしが前言ってた子」彼方さん、と呼ばれる人は、猫毛を掻き上げて眠そうな顔であたしを見る。そして、なにかを思い出したように目が大きくなる。「あぁ、佐南ちゃんか。初めまして、佐南ちゃん」「は、初めまして・・・・・」あたしは、あんまり男の人に面識がなかったから、どう接していいのか分からなかった。

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