あたしはの彼氏は・・・猫？！

でも、彼方さんは初対面のあたしに優しくしてくれた。あたしは、少しずつ。少しずつだけど、彼方さんに興味を持ち始めた。「佐南ちゃんはさぁ、彼氏とかいんの??」「い、いないですけど・・・・・」彼方さんは、お酒を飲み過ぎて酔っている。彼方さんを紹介してくれた磨柚は、彼氏と出かけたし。つまり、ここの部屋には彼方さんとあたしの二人っきり・・・・・?！あたしも、全然気が付かなかった・・・・・。うかつだった・・・・。「んじゃあさぁ、俺と付き合おうよ」「ブッーーー！！！！」あたしは、勢いよく飲んでいたコーラを思いっきり吐き出した。「おぉ、すごい勢い」なんか、彼方さんは感心してるし・・・・・。
「なっ、何言ってるんですかっ！！?」「あれ??その反応、もしかして告白されたの初めて??」「あ、当たり前ですっ」「何で?? 」「だって、あたしみたいな怖い彼女なんて、嫌・・・・・でしょ・・・・・?」「そうかな。俺は、こんなに優しくて、可愛いくて、素直な子、佐南ちゃん以外知らないよ」優しく、ふわっと笑う彼方さんは本当に、猫みたいだった。
「んじゃ、付き合おうね。佐南ちゃん」「あ、あたしで・・・・よかったら、お願いします・・・・・！」「うんうん。可愛い、可愛い」そう言って、あたしの頭をなでなでする。
「あ、自己紹介してなかったね」あたしは、彼方さんに抱きしめられながら顔だけを彼方さんにむける。「俺は、名前は、右京 彼方。大学三年生。あだ名は、猫、彼方」
あだ名が、猫って・・・・・。あたしが、笑いを堪えてると「何、そんなに猫がうけた?」「だって
彼方さんの髪の毛、ふわふわして猫みたいなんですもん」彼方さんは、軽くすねていたけ
ど、あたしがそうフォローすると「佐南ちゃん、大好き」そう言って、あたしをもっと