輝くきみへ

そっと亮太先輩の傍に寄る。


ぺたん、と私も
寝転がった。


「花乃」


そう耳元で言われて
私は顔を先輩に向けた。


「好きだよ」


私も好きです、と
言いたかったのに
顔が赤くなりすぎて
言葉に詰まる。


言いたかった言葉は
涙となって表れる。
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