輝くきみへ
「前原先輩~っ!メアド教えてくださいーっ」
次の日高い声でそう言ったのはは、私
…ではなく藤田さん。
前原先輩の事が
好きって言う噂の子…
「あぁ、良いよ?」
そう言って先輩は
紙とペンを取り出す。
そして丁寧に慣れた様子で
紙にペンを滑らせて行く。
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます!!」
なんであの笑顔が、
私に向けられたもの
じゃないんだろう。
しちゃいけないと
わかっていながらも
藤田さんに
嫉妬してしまう
自分がいた。