輝くきみへ




あやみは先輩の元へ。




「あの~前原先輩、
ちょっといいですか?」



「うん、何だ?」


「花乃がね、前原先輩の
メアドとか聞きたいらしい
んですよ!!んで私は
借り出されたんですけど…」







この会話、普通だと
あやみが花乃を利用している
ように見えるだろうな。




けどそれがありえないと
証明できるのは、
今、花乃がそこにある
大きい木の陰でこちらを
しきりに気にしながら
じーっと見ているという事実。




「あはは、あの子、ほんとに
照れ屋で恥ずかしがりやで~…
もう、ほんと可愛いです」





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