輝くきみへ




「は…はいっ
わかりました」


二手に分かれ、
乗りたい色が
来るまで待とう
という話になった。


「何色がいい?」

「私はなんでもいいです」

「ん~決めてもらわないと
困るんですけど?」

「亮太先輩が決めてください」

「じゃあ好きな色は?」

「えーと、ピンクとベージュ
ですかね」

「…はははは
お前なぁ。ちょっとは
考えろよ~」

と馬鹿にしたように
笑っている先輩。

「何がですか??」


「だーかーらっ
なんで今観覧車の色の話で
ここにない色二つが
出てくんだよ?」

「あっ!!」

確かに。
亮太先輩の言うとおり。
ピンクもベージュも
私の好きな色だけど、
観覧車には
ない色でした。


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