輝くきみへ



待ち合わせの公園で
私服の亮太先輩を見つけた。

「おぅ!」

「おっ遅くなって
すすすすすみません」


「ぷっ、何でそんな慌ててんの?」

吹き出した亮太先輩は
私に右手を差し出してきた。

「あっ…はい」


嬉しかった。


優しく繋いでくれた手は
私にとって初めてだったから。






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