失恋急行@!
あたしが
頭を抱えていると、
男はジーパンのポケットから
タバコをとりだして吸いはじめた。
「あの……あたし…」
「おまえとヤってなんていねぇよ。」
よ、よかったぁ!
あたしのバージン守れてて。
「ったく、俺をそーいうふうに見るなよな。
俺がおまえを助けてやったんだから」
「え?」
「…ま、いーや。
じゃあな、俺仕事だから」
いきなり
ジーパンを脱ぎはじめた。
「あのっ!一応……あたしいるんですケド…」
バンっ!
いきなり、視界が真っ暗になった。
「そうすりゃ、見えないだろ」
顔の上にのっている
ものを手で触ると。
「え!じ、ジーパン!!」
男の履いていたもの。
「ぎゃー!!!!」
「うるせぇな。まだ朝っぱらなんだから近所迷惑だろ」
「だって!」
…ん?
手のなかに冷たい感触。
「鍵、かけとけよ。俺、行くから、じゃあな 奈央」
――バタンッ。
いっちゃった……。
てか、お礼言えなかったな。
でも何から助けてもらったんだろ?
「てか、あたしも学校じゃん!制服取りにいかなきゃ!」
さっきもらった鍵を手にもった。
……あれ?
あの人、なんで
あたしの名前知ってるわけ〜??
てか、
あの人とは
どこかで会った気がする……。
ま、いーや。
―バタンッ。
鍵はポストにいれておこう。