失恋急行@!
そんなの、
いやだ。
もう、あんな思いは
したくない……
「おい」
「ふぇ?」
「なんだよ、ふぇ?って。」
「いや、いきなりでビックリして」
「考えごとだろ」
うっ……
「澤波……だよな」
うっ……
先生には
全部お見通しだったらしい。
「……はい」
ふーん。
そういって、
先生はあたしに一歩
近づいてきた。
「おまえ、あの日。あの日に何があった?」
耳元に響く優しい声。
「…………」
先生に話したら、
全部らくになる?
「まあ、無理して言えってわけじゃねえけど…」
「…………たの」
「なに??」
先生に
あの日に起きたことを
話すね。
「あの日、あたし
振られたの」
そう。あの日。