すみれの花
……
バッ
すみれが起きた時、辺りはすっかり暗くなっていた。
(ヤバッ【゜Д゜】)
あれから3時間以上、寝ていたらしい。
うちでは食事に間に合わなかった場合、
その人の分の食事が
他のみんなの餌食になってしまう、
という暗黙のルールがある。
(え―っと…)
すみれは時計を見る。
(夕食まであとジャスト5分!よっしゃ間に合う!)
すみれは大慌てで階段を下りると、
渡り廊下をダッシュして食卓に着いた。
食卓にはすでに食事が並べられており、兄たちと弟も席についていた。
「お~すみれ、ギリセーフだったな。来ないかと思ったから俺がたべてやるつもりだったよ。」
と拓哉が言う。
「いやいやいやいや!私の唯一の生きがいは食べること、なんだから逃す訳がなかろう…!」
そんな話をしながらも、食事を進めていく私たち。
結構仲良くて、団結力もものすごいから、
私の自慢の兄弟たちだ。