すみれの花
*中貴原*
ふぁ~にぇむい~
ほんと授業とかかったるすぎ∑
ましてや数学とか!
無視され続けてまる5日。
顔さえもあわせてくれない。
彼女は、俺の想像以上の重荷を背負っていたんだ。
恋愛に興味ないっていわれて、正直せつなかった。
無視されて。顔合わせてくんなくて。
いつものあの笑顔を見れないことが
こんなにも酷だったなんて。
俺、やっぱりすみれに恋してるんだな。
好きなんだ。全部が。
でも、こういうときどうすればいいのかさっぱりわからない。
こんな気持ち、初めてだから。
そんな不器用な王子様が目を開けてすみれを盗み見た頃..
すみれはすでに参考書へと目を落としていた。