すみれの花
忠告
チャイムが鳴り、先生が入ってきた。
隣の窓際の生徒だけがまだ来ていない。
反対側の子は、先生が来たのに依然寝ている。
前の子はさらさら黒髪ストレートの綺麗な女の子。
他のクラスメートとは違った独特な雰囲気を漂わせていた。
そんなことを思いながら、ボケーっとしていると、突然前の子に話しかけられた。
「…ねぇ…ねぇってば!」…
「…ん?」
「さっきみたいなの、もうやめた方がいいとおもうよ。」
…「!?」
意味がいまいちわからなかったが、
どういった意味なのかとは聞くことができなかった。
彼女の表情があまりにも冷めていて、ゾクっとしたからである。