hair salon 『K』
「だって涼太がいいから」

笑いながら蒼井様、と呼ばれた人は

「涼太!!」

とその店員さんに向かって駆ける。


涼太さんは

「麻百合さん!!」

と蒼井さんを受け止めた。


さっきまで一緒に話していた女性の店員さんはちょっとムッとした。


わ、わかりやすい……


恐る恐る私は『最上』と書かれたプレートを胸につけた店員さんに声をかける。


「あ、はい!!」


「あの…お願いします。」


「わかりました。ではこちらに…」

最上さんは私をイスに案内してからアンケートを受け取った。


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