hair salon 『K』
数分後…

シャンプーをして乾かしただけなのに、私の髪はサラサラになっていた。


「乾かさないで寝るのは厳禁です。

髪のキューティクルがバサバサになって、痛んじゃいますからね。」


「はい!!わかりました!!」


「じゃあ仕上げは…」

最上さんはそう言って、コテを取り出した。



「軽く巻きましょうか。

金野さま、ご自宅にコテは…」


「あります。姉のですけど…」


「使われたことは?」


「数回だけ…」


最上さんはにっこり笑ってコテを温め始めた。


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