hair salon 『K』
着替えて、家を出た。
時計は九時を指していた。
「なんか…はりきってる人みたい。」
そんな自分に笑いながら長月駅へと向かった。
「わ…意外と人多いな…」
平日だと言うのに駅前の広場は賑わっていた。
時刻は九時四十分
ゆっくり歩いても、余裕だった…
《まぁ黒田さんは上司だし…
早く来といて損はない!!》
しばらく、ひとの通行を見ていると
「茜」
聞き慣れた声がした。
「あ!!黒田さん!!」