hair salon 『K』
でもやっぱり、廊下の距離は短くて…


あっという間に昇降口に着いてしまった。


「おっ!!じゃあ俺帰るわ!!また明日な。」


「うん、また明日!!」

中川君と別れて、すぐ近くにある美術室に入る。


あの窓の正面に置いたイスに座ると、丁度昇降口から出てきた中川君が見えた。

《あとで万里に報告しよ〜》


そんなふわふわした幸せな気持ちを味わっていると、校門の所から他校の女の子が入ってきた。


「……?」


その子は走ってきて…


中川君に抱きついたんだ…
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