hair salon 『K』
麻百合さんはにこり…というかにやりと笑って
「ねぇ、涼太、明日は暇?」
そんなことを言った。
「非番なので暇ですけど…」
「じゃあ二人で出掛けない?
日頃のお礼をしたいの」
「でも…この仕事はお客様をキレイにすることが…」
「いいから!!ね?」
涼太が困っていると
「涼太、行っていいぞ。」
黒田さんが笑いながら言った。
涼太は黒田さんを睨むが、麻百合さんはそんな涼太に気づかなかった。