hair salon 『K』
「茜、いつまでふてくされてんだ。

指名だぞ。」

黒田さんに呼ばれ、私はお店に出る。


「あ…最上さん、お久しぶりです!!」

そこには、桃川様の姿が…


「桃川様!?じゃあ私を指名してくださったのは…」


「私です!!髪を切りに来ました!!もちろん髪型は最上さんにお任せで!!」


桃川様は笑いながらそう言った。


私は驚きながらも席に案内する。


「髪伸びましたね〜」


「はい!!あ…私、最上さんのおかげで好きな人と今、付き合ってるんです!!

ただそろそろ受験なので最近、デートしたりはできないんですけど…」


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