hair salon 『K』

「私には、先輩と付き合う前にライバルいましたよ?

しかもその子はものすごく積極的にアプローチしてて…」


緑山様はため息をつく。


「正直、ひやひやしましたね。」


「そうなんですか?」


「でもその子のおかげで今がありますし…感謝してます。」


緑山様は柔らかく笑った。


「さ、できました。」


「ありがとうございます‼」

緑山様は立ち上がり、お会計を済ませた。


「最上さん、ありがとうございました。

今日だけじゃなく、以前も…」


「またいらしてくださいね。」


お店の扉を開けて、外に出る。


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