hair salon 『K』
二号店(another story)

「黒田さーん!!これはどうしたら…」


「たまには自分で考えろ!!」

忙しい。


忙しすぎる。


二号店を開店するにあたって、色々準備を進めているのだが…

「あー…皆元気かなぁ…

俺は良いスタッフに恵まれてたなぁ…」


早くも店に戻りたくなってきている。

頭を抱えて資料を読んでいると店の扉が開いた。


「すみません、まだ開店してないんです」

スタッフの一人が対応する。


「…あの人と少し話したいだけなんですけど…」

聞き慣れた声…


顔をあげるとそこには…

「麻百合さん!!」


「黒田さん、お久しぶりですね」


俺はスタッフに言って、麻百合さんをお通しさせた。


「どうですか?二号店の準備は…」


「いや、まだまだですかね」


「開店は来月ですっけ」


「ええ。

それより…茜と涼太の代理店長はどんな感じですか?」


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