hair salon 『K』
昼休みになり、万里とお弁当を食べる。


食べ終わってから、中川君を探した。




想いを伝えるために…


《どこだろう…》

学校中を探すが見当たらない。


残るは少し離れたところにある体育館のみとなった。

体育館に近づくと、バスケをしている音と男子達の話し声が聞こえた。



ひょっこり中を覗いて見ると、ステージの上であぐらをかいている中川君を見つけた。


《どうしよう…中川君だけこっちに来ないかな…》

その思いが通じたのか、中川君は立ち上がってこちらに向かってくる。


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