hair salon 『K』
その胸元には『白羽』と書かれたバッジ…

「私はただ、正直に緑山様にお伝えしているだけです。」

負けじと最上さんは言い返した。


「お前…覚えとけよ?

ではお客様、失礼します」

白羽さんはスプレーを最上さんのワゴンにかけてから戻っていった。



最上さんは頬を赤くする。


「最上さん…可愛いですね。」


「や、やめてください!!

さ、カット終わりましたよ!!」

最上さんは慌てながら髪を染める準備をした。



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