hair salon 『K』
「いえ、その方の成長につれ、似合う髪型は変わります。

なのでぜひ、またいらしてください。お待ちしております。」


「そうなんですね…絶対また来ます!!


……実はですね、私が茶髪に染めようと思ったのは理由があったんです。」


最上さんは微笑みながら聞いてくれている。


「私の好きな先輩が茶髪が好きみたいなんです。だから茶髪にしようと思ったんですが…


栗色にして正解だと思ってます!!

一番似合う髪型をして、少しでも可愛くなった自分で告白したいです。」


「……髪型一つで人の印象は変わるものです。

一番似合う髪型をなさった緑山様は本当に可愛らしい方です。


きっと上手くいきますよ。」

最上さんはそう言って私を勇気づけてくれた。


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