hair salon 『K』
「おはよ。……ねえ、スカート短くした?」


「あ、うん。もう一回だけ折ってみた。

……変、かな?」

改札への階段を上っていく。


「ううん!!変じゃない!!いいと思う!!」

美里亜はそう言ってニコッと笑った。


その笑顔にホッとする。


階段を上りきり、定期をかざして駅を出ると、美里亜は更なる私の変化に気づいた。




「あれ、まつ毛、ビューラーした?」


「うん!!あと、唇にリップ塗った!!」

私が答えると美里亜は手を叩いて

「やっぱり!!」

と納得した。

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