hair salon 『K』
私は子供に

「あのね、お母さんは具合が悪いの。だから静かに座ってなきゃいけないんだけど…

僕も静かにしていてあげられる?」


「うん…僕静かにしてるよ!!」


「いい子!!」

頭を撫でて、お母さんに

「あの、次の駅で駅員さん呼びましょうか?」

と尋ねた。


「いえ、大丈夫です。薬があるので、それを飲めば…」

お母さんはバックの中から水と錠剤を取り出して、飲んだ。


そうこうしているうちに、私が降りる駅に。


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